まじかよ神様。

7/18
前へ
/47ページ
次へ
「普通インターハイ決まったら練習やろ。」 番長がくっついてくる里子を引き剥がしながら、鞄を持ち教室のドアを開ける。 「でも、あの顧問が休みくれるんだから快く受け取らないと。」 私は凜の財布から200円を取り出し自分の財布に入れた。 「そうそう、だから今日と明日は満喫するの。」 「するの。」 凜は私に襲いかかるが私はそれを避け、番長の隣を歩いた。 「私だったら保たないよ。毎日毎日遅い時間まで練習するの。 バスケ部がいくら強いからって。追っかけする方が楽しいよ?」 凜が美空と麗実の肩を組むと2人は同じタイミングで凜を払いのけた。 「息合いすぎでしょ。」 凜が腹いせに2人の背中を叩き、奈央子の背中に飛び付いた。 「ちょっとやめてよ気持ち悪い。」 奈央子はクールで、毒舌な美人さん。 彼氏も年上で奈央子も大人っぽい。色気ムンムン。 「気持ち悪いとは失礼ね。」 「煩い。そのクルンクルンの髪の毛引きちぎるわよ」 「ごめんなさい。」 凜は大人しく奈央子の隣を歩いた。 奈央子は毒舌というより、口が悪いのかも。    
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加