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「好きだなんて嬉しいんだけど、正直言って三浦君の顔知らない。
名前しか聞いたコトないよ。
長瀬君と仲いいってのも知らなかったし。」
「まだクラス替えしたところだしね。」
本当に嬉しいのだが三浦君がどこの誰かなんて知らなかった。
バスケ部の次期キャプテンって言うのは一年の時から決まっていたらしく、女子が騒いでいるのを聞いて知っていたくらいで顔も性格も知らない。
「亜音、嘘やろ?」
番長にそう言われてが意味がわからなかった。
なに?私がモテるのがそんなにおかしかった?
「三浦亮介って、一年の時仲良かったやん。」
「そうそう。何今更とぼけてんのよ。」
番長と凜が真剣な顔して言うから、余計に意味がわからなかった。
「とぼけて無いって!!
え?誰?」
「とうとう頭イったか。」
番長の素早いツッコミに私は思わず納得してしまった。
「ほら、うちらが8組で三浦が1組やったやん。
亜音はいっつも三浦のコト“義経”って呼んでたやん。」
“よ し つ ね” ?
「何で義経が三浦君?
義経は義経でしょ。」
「だから、その義経が三浦君なんだって。
アンタ馬鹿?」
アスカ気取りの凜に少しイラッとした。
けど意味わかんない。
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