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ブルータス、お前もか。
次の日、私は妙に元気だった。番長が慰めてくれたおかげかどうしてかは分からないがテンションが高かった。
「そうだ、昨日どうだったの?」
ニヤニヤと凜が聞いてきた。
ああそうだ。みんなになんて話そう。
勝手に話しちゃいけない。
昨日のコトは悩まない様にしよう。
「なんかね、太郎の誕生日プレゼントについて決めてたんだ。」
「うわしょぼっ。」
凜に若干の殺意を覚えながらも、笑顔を絶やさなかった。
みんなに気付かれないように。
「それより、今日もどっか行かない?」
「行かない?」
美空と麗実がせっかくのオフを休まないで私たちに費やしてくれたコトが嬉しかった。
「はい!」
「はい、優さんどうぞ。」
「美緒さんのお家が良いと思いまーす!」
「私もそう思いまーす!」
凜と優がクイズ番組を真似ていると里子も便乗して遊んでいた。
「いいよ。」
美緒が上品に笑い、承諾してくれた。
「いっつもごめんな、美緒。」
「いいのいいの。どうせ私の家誰も居てないし。」
気を使う番長に少し寂しそうに笑って応えた美緒。
「じゃあ決まりね!」
凜がバッと立ち上がるとチャイムが鳴った。
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