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「おい、馬鹿。」
また今日もスリッパで殴られた。いつもの様な痛さではなく違う痛さがあった。
「そんな顔面してたら、男寄りつかねーぞ。」
そんな顔面って。
あっくんはコイツの何に惚れたの?
その前のコイツが恋のライバルかよチクショー。
「お前鏡で顔見てみろ。
…やつれてる。」
そんな筈はない。今日は一日中笑ってたから。
むしろ明るいくらいじゃない。
たっくんを一睨みしてから一応鏡を取り出し覗き込んでみた。
…まるで別人がいるみたい。
ああ。そういえば昨日、寝れてなかった気がする。
目瞑ってただけだったのかも。
それにしても酷い。
なんでみんな言ってくれなかったんだろう。
いつもならボロカス言ってくる筈なのに。
「誰のせいだっつーの。」
「…あ?」
「なんでもない。ほら、早く野球行って来い。
長瀬君待たしてるよ。」
そんなのいつものコトなんだけど。
長瀬くんは相変わらずこっちをみて笑っていた。
「言われなくても行くっつの。
あ、それと今日話があるから。」
フラグが立ったくね?
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