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「今日、お手伝いさんも居ないしリビングで話す?」
またコンビニでお菓子とジュースを買うと、美緒の家へお邪魔した。
「まあ大体予想はついたけど…デカ!!」
リビングの規模じゃないなと感心しつつ、その部屋に合った巨大なソファーに寝転んだ。
「あのさ、アンタ何かあった?」
凛がポテトチップスを食べながら私に聞いてきた。
…ボロボロこぼすな汚い。
「え?何が?」
女優顔負けのその演技で私はごまかせると思っていた。
「もう、いいって。学校じゃないし、全部話しちゃえば?
言っとくけどみんなアンタがいつも以上におかしいって気づいてるから。」
なんだろう。凛には、いや、みんなには全てを見透かされている気がする。
なにそれコワイ。
「べ、別に大したコトじゃ、」
「大したことじゃなかったらそんな顔面しないでしょ。」
奈央子にも同じことを言われて、今日よく私は平気で過ごせたなと思った。
「話しちゃいなさいよ。」
番長以外のみんなにそう言われると、胸が締め付けられた。
できることなら、みんなに嘘はつきたくない。
でも、今回のコトは言っちゃうとイケない気がする。
プライバシーの侵害もいいところだ。
「ごめんみんな!今回のこと、」
「秋人が太郎のコト好きなんだって。」
そうそう。実は私の好きな人はホモだったんだよね。
番長詳しいな。
どう?笑えるでしょ。
「…ってなんで知っとるんじゃああああああ!!!!!」
私は思わず跳びはね番長にツッコミを入れてしまった。
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