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「エロ本ばら撒くとかは?」
「男より女が良いって思わせる戦法ね?」
優と奈央子が意気投合して、二人は腕を組み合った。
「誰がすんのよ!」
私は思わず叫んでしまった。
優と奈央子がこっちを見てニヤニヤしている。
「まままま待って!
それだけは絶対にしないから。」
いくらあっくんを振り向かせたくても部屋に入ってエロ本をばら撒くのは少しキツいというかかなり痛いというか。
「バレた時が最悪だよね。大体直ぐ私ってバレるじゃない。」
それでもあの二人はニヤニヤと笑っていた。
なんだか無性に殴りたくなった。
「そんな方法じゃなくて、ちゃんと振り向いてくれるように頑張るから。」
ため息混じりに私は言う。
そう。実はまだ未練タラタラ。
男にあっくんを取られてたまりますか。
「ねーねー、思ってたんだけどね。」
初めからもぐもぐとお菓子を食べてはゲームをしての繰り返しの里子が寝転んで私を見た。
「神田っちは、あっちゃんのコトが好きなんじゃないかな。」
恋愛なんかに興味を示さない里子がそういった。
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