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「遅えっつの。」
なんだかんだで玄関で待ってくれていたたっくん。
寄り道してたコトが少し後ろめたく感じた。…まあ黙っておこう。
「急いで帰ってきて、汗かいたから服着替えていい?」
「却下。ほら来い。」
この野郎。レディの気持ちなんもわかってねえな。
「お邪魔しまーす。」
「あら、亜音ちゃん!
来るって知ってたらお菓子用意したのにー。
太郎、ほらアンタどっか行きなさい。」
「なんでオレが呼んだのにオレがどっか行くんだよ。」
「いいの、おばちゃん。
後でたっくんに買わすから。
それより、こんな時間にお邪魔して済みません。」
「いいのよそんなのー!いつでも来てくれたらいいのに。
昔は毎日来てたのにね。」
たっくんのお母さんは本当にいい人。美人だし優しいし強いし。
憧れるてる人。
「お前も余計なコト言うな。」
決して軽くはない殴りを入れられ私は頭を押さえながらたっくんの部屋に入った。
「きったな。」
「お前に言われたくねえ。
…って何ベッドの下覗いてんだよ。」
「いや、エロ本無いかなって。」
ベッドの下を覗いている私をたっくんは思いっきり踏んづけた。
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