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「ったく、人の部屋漁りやがって。」
たっくんは私から足を退けるとベッドに座った。
私は床に正座させられてるけどね☆
「……。」
たっくんが無言で私を見てくる。
なに気持ち悪。
目が合うとたっくんは慌てて眼を逸らした。
どうやら今回は私に実権があるようだ。
はははははは!
「たっちゃん。何か隠し事があるのかな、かな?」
多分たっくんには伝わってないであろうネタをしながら私は足を崩したりしてみた。
鋭いたっくんの睨みにまた正座に戻ってしまった。
…だが今日は私の方が上なんだ。
たっくんの動作に惑わされるな!
「あれかい?人には言えないような悩みがあるのかい?
ププ、もしやそんな怖い顔して
恋愛相談とか言うんじゃないだろうね?
照れるな照れるな、お姉さんが聞いて…ヴハッ!」
調子にノって立ち上がりたっくんの頭を小突くと、たっくんに右手で頬を挟まれ強く押さえつけられた。
「…てめえ、良い気になってんなよ。」
たっくんのバックから轟音が聞こえる気がする。
そしてドス黒いオーラも見える気がする。
それから鬼が見えた。
「ふみまふぇん。」
「何言ってるかわかんねえな。」
タコみたいな口にさせといてその言い草は無いだろと思うが仕方なしに謝る。
「人が真面目な話しよってんだから黙って聞け、いいな?」
「……ふぁい。」
早く手離してくんないかな。
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