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「王女様!それに王様まで!」
ロベルトは口をあんぐりしていた。
「そうか。ロベルト、君の言っていたエネルギーの源とは、精霊様の事だったのだな。」
王様は悲しそうに言った。
「何を言ってらっしゃる。水の精霊様を我が城にお招きしていただけでございます。」
ロベルトは弁明した。
「戯け!誰が精霊様を無理矢理連れてこいと言った!我が国は精霊様の恩恵を十分受けておる。無理矢理城にお連れする必要など無いはずだ。その上、罪のない旅人まで殺してしまえなどと言いおって。今までお前が捕まえ、私に処刑するよう言った者達も、皆精霊様をお助けしようとしていた者達なのだろう?そうとは知らず、私はなんとも罪深いことをしてしまった。」
王様の顔は怒りと哀しみに満ちていた。
「観念しなさい。ロベルト。」
アニーはロベルトを指さした。
「くそ。全て順調だったのに、お前達のせいで台無しだ!畜生!許さんぞ!うあああああ!!」
ロベルトは声を上げた。するとロベルトの姿はみるみるうちに魔物に姿を変えていった。
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