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(椿side)
『おーい』
相変わらず、俺をかついだまま走る…
いや、今はあるいているオレンジ頭
『シカトか、ミカンか、
兄貴に言いつけてやろうか?』
『ミカンじゃねぇっ!』
『聞こえてんならサッサと下ろせ、一護!
俺は荷物じゃねぇっ!』
べしっとオレンジ頭を叩く
“いてっ”と声が聞こえたが、気にせずにもう一度叩いた
『打つの止めろって。
てかお前、俺のこと覚えてんだ?』
『そんだけ眩しいミカンがありゃぁ、
嫌でも覚えてる』
皮肉に言ってみたが、
一護はそう言う俺に諦めたのか
言い返しては来なかった
『一護…』
『あ?』
『何処行くんだ?』
担がれているため、
どこに向かっているのか分からなかったが
階段を上っているため、
上に向かっていることは分かる
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