story1.中途半端

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  先生の声でみんな静かに席に座った 『今日はみんなに新しい仲間を紹介する! んじゃ、転入生入ってきて適当に挨拶よろしくっ!』 俺は教室に入り、黒板に名を書いた 『“檜佐木 椿”、よろしく。 この学校にいる檜佐木修兵は俺の兄貴だ。 あと、名字で呼ばれるの嫌いなんで 名前で呼んでくれ』 途端にキャーッと騒ぐ女子と 唖然としている男子 これは勘違いしているようだ そう俺は思った 眼鏡をかけ、長身で、 自分でいうのもなんだが、美形で スカートや女物が苦手な俺は喋り方も 男っぽい そんだけ原因がありゃあ、 男と間違えられるのも無理ないだろう 『因みに俺は女なんで』 そう言うと静まり返った教室だったが、 それは一瞬だけで今度は男子も盛り上がり教室はざわついた 『『『あ゛ーーー!!』』』 っと“あの3人”が叫ぶまでは  
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