車窓から

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それから私はジュニアハイスクールに進学した。 昔からあった。 胸の淵にひっそりとたたずんでいた 誰もが辿り着くであろうその疑問、 ――そもそもどうして私にはお母さんが居ないの? お父さんは言葉を濁し、 終いには交通事故だったと言った。 小さい私にも、 これが多分嘘なんだろうと、 本能で理解し、 それ以上詮索はしなかった。
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