30人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
桐生一馬には簡単に追いつけた。元々逃げていた訳ではないし、当然なのだが。そして追いつく寸前。
「おい、何の用だ?」
「あんたをスカウトしに来た」
「何のだ?」
振り返りながらこちらを見る。
その時初めて二人は向かい合った。
「神羅カンパニーの戦闘要員としてだ」
「断ったらどうなる?」
「実力行使、だそうだ」
そう言った瞬間に桐生一馬は魔力の炎を身にまとう。
「安心しろ、あんた素手だから剣は使わない」
「いい根性してるな、気に入った」
「「うぉらぁぁぁぁ!!」」
二人の拳が重なる。
クラウドは自分の戦闘能力に自信があった。常に第一線で戦い、体も鍛えている。だからいかに最強と呼ばれていたとしてもマフィアなんかに負けると思っていなかった「っつ!!」
クロスカウンター気味に顎に入る。まるでハンマーで殴られたようだ。
最初のコメントを投稿しよう!