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「呪文、《超次元ミカド・ホール》! 《アシダケ》のパワーをマイナス2000し……来い、
──《時空の封殺ディアスZ》!!」
超次元ミカド・ホール
闇文明/5マナ/呪文
バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーは-2000される。
コスト9以下の闇のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
時空の封殺ディアスZ
闇文明/8マナ/サイキック・クリーチャー/デーモン・コマンド/ドラゴン・ゾンビ/7000
E・ソウル
殲滅返霊4 (このクリーチャーが攻撃する時、自分または相手の墓地からカードを4枚選んでもよい。あるいは両方の墓地からカードを4枚ずつ選んでもよい。選んだカードを好きな順序で持ち主の山札の一番下に置く。こうして選んだカード4枚につきこのクリーチャーの返霊能力を使う)
返霊-相手は、バトルゾーンまたは手札から自身のカードを1枚選び、山札の一番下に置く。
W・ブレイカー
覚醒-自分のターンの終わりに、そのターン、相手のクリーチャーが3体以上バトルゾーンを離れていた場合、このクリーチャーをコストの大きい方に裏返す。
俺のバトルゾーンに巨大なドラゴンが現れた。
長い胴体に四本の腕。
二本の先にはドラゴンの頭を鍔にした大剣が握られている。
これが《ディアスZ》……。
実体化したこいつの後ろ姿からは、何か特別なオーラを感じた気がした。
「ついに出したね。お兄ちゃんがこの世界で手に入れた『力』、《ディアスZ》」
莉実は俺が召喚した《ディアスZ》をまじまじと見つめ、
そして裂ける程の勢いで口端を広げた。
「ふふふ……つまりあれを倒して、お兄ちゃんを殺せばわたしの物になるって事だね!」
…………。
今の俺は恐怖よりも疑問でいっぱいだった。
一体莉実はどうして、こんなにも歪んでしまったんだ。
「ターンエンドだ」
「じゃあわたしのターン。カードドロー!」
歪めた口のまま、莉実はカードを引いた。
だが引いたカードはチラリと見るだけで手札に加え、元からあったカードを引き抜いた。
「《ゾルゲ》の真の恐ろしさを見せてあげるね、お兄ちゃんっ! 呪文、《超次元ごっつぁん・ホール》!」
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