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 それくらい、自分にだって分かるはずだ。 「じゃあ、課題やな。そうや。賭けよう。一意が気付くか気付かないか」 「ええよ」  ここまで来て、賭けないなんて、口が裂けても言える訳がない。  今更ながら、透はずるいと思う。一意には逃げ道がないことくらいちゃんと把握していて。挙句この台詞なのだから。  まんまと乗せられた気がするが、そんなことより、とにかくは勝てば良いのだ。  負けへんで。  一意は、そう改めて決意した。
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