ナンパ。

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見上げると、暗闇に浮かぶクリスマスの飾りとネオンが、俺の意識を現実からだんだんと引き離していく。 そのネオンの先に、気味の悪い赤みがかった月が見えた。 「ふぅ。 今夜は冷えそうだな。」 無意識に、タバコを取り出す。 が、火をつける手前でココが喫煙して良い区域ではないことに気付く。 「車に行くか…。 今日はもう帰ろっかなぁ。」
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