第1章 「前途多難」な日常

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「・・・・・え?」 あまりに早くついてしまった決着に頭がついていっていない。 多分殴られた当の本人も何が起きたか理解できていないだろう。 ・・・・それぐらい“速かった” 私は見たことが無いが彼の動きは空間移動系能力者(テレポーター)を連想させた。 というのも、彼は“消える”のだ。 殴り飛ばされた佐中の方を見ると、鼻血を大量に流しながらゴミの山に埋もれていた。 「おーい!落ち着いたか?」 ビクッ!と体を震わせてしまった。 いつの間にか私のすぐ横にいた彼。 ってゆーかさっきから顔が妙に近いな・・。 「おっ!すまん!俺が怖がらせちゃしょうがないよな・・。」 精一杯の笑顔で私を励まそうとする彼。でも、 あれ?この対応って私子供扱いされてない?
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