プロローグ

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学園都市最強の゛超能力者゛(レベル5) 「一方通行(アクセラレータ)」 彼の能力は体表面に触れたあらゆる物の゛ベクトル゛を変更することである。 そんな彼の能力を参考に他の能力者を強化させようという実験があった。 「暗闇の五月計画」 一方通行の演算パターンを参考に各能力者の゛自分だけの現実゛(パーソナルリアリティ)を最適化させる・・・というものだ。 ・・・しかし、この実験は失敗の道を辿った。 せいぜい一方通行の能力の一部を自分の能力に少しばかり応用するのが限界・・・それだけ彼の演算能力が並外れて高かったということだろう。 しかし、この実験でとある少年はある能力に目覚めていた。 「速度上昇(スピードアップ)」 少年の体に触れたものは触れた瞬間まで維持していた2倍の勢いで少年の体にぶつかる・・・というものだ。 つまり、「時速120kmでぶつかった野球ボールは少年にぶつかったその瞬間その速度を240kmにまで上げる」のだ。 当然そんなことをする意味は皆無だがこの能力に一方通行のベクトル変換が加わるとどうだろうか? 一方通行に向かってきた攻撃はそのまま返るどころかその勢いを増して返ってくるのだ。 ・・・・しかし当時「人間が持てる能力は一つ」という法則はまだ解明されていなかった。 結果、少年が手に入れた能力は何の役にもたたない゛無能力者゛(レベル0)の烙印を押されたのだった・・・
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