第1章 「前途多難」な日常

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この街には゛超能力゛というものが当たり前に存在し、住んでいる学生一人一人が自分の持つ能力のレベルの高さで評価を受けている。 そんな学園都市だからこそ普通の学園生活ではありえないことがある。 特に部活動の場面に。 「消える魔球」が現実に存在する野球部もあれば、一人でダブルスを行うテニスプレーヤーなど 「部活動内での能力の使用」が認められているため、能力の高い部員=部活動のレベル向上に繋がるのだ。 能力の高さだけでなく自分の持つ能力と部活動の相性も関係してくる。 たとえば「発火能力(パイロキネシス)」 仮に野球部投手が激しく燃える野球ボールを捕手のミットに投げ放つのは絵になるが バスケット選手がボールを燃やしたところでゴムを焼いたとき独特のニオイが漂うだけだろう。 このように、その部活と自分の能力の相性が悪いとせっかくのレベルの高さも活かせないことがある。
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