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どんっ!
ものすごい勢いで胸を突かれて、上体を起こされる。
そして、智代は俺に背中を向けると、正座をしてうつむく。
朋也「…どうした?」
智代「………」
答えない。
?「ごめんっ!」
代わりに戸口の方から声。
見ると、台所の窓が少し開かれていて、その向こうに人影。
それが動いて、戸口が開く。
現れたのは…
鷹文「覗いてたんじゃないよ、窓、開いてたんだよ」
智代の弟、鷹文。
こいつについては今はこれくらいでもいいだろ。
また、追々説明することになるのかな?
鷹文「あがっていい?」
朋也「ん?ああ、どうぞ」
鷹文は靴を脱いであがってくると、テーブルの上に買い物袋を置いた。
鷹文「はい、差し入れ」
朋也「そういうの気にしなくていいぞ」
鷹文「手ぶらじゃ悪いからね。
単なるお邪魔虫になるじゃん?」
朋也「そりゃ、確かに」
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