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朋也「やっと、ひとりで回らせてもらえるようになったよ。
ある意味、ひとり立ちかな」
俺は子供のように、自慢してしまった。
俺は岡崎朋也。
高校にはバスケの推薦で決まっていたんだけど、入る前に親父のせいで怪我してしまい、
そのせいで大好きだったバスケを続けられなくなってしまった。
時期が時期だたったから、推薦取り消しにはならないで入学できたのはいいんだけど…
入学してからというものは俺は親父を避け、夜中まで春原のいる寮に行っていた。
そんな生活だと遅刻が当たり前の様になった。
学校に居ても教師の話なんか全く聞いていなかったような気がする。
世間ではそんなやつらを『不良』と呼ぶだろう。
そして俺も不良と呼ばれていた。
退屈で変わらない日々をただ漠然と過ごしていた。
そんな俺を変えてくれたのは……
智代「じゃあ、今日はひとり立ち祝いか」
彼女の名前は坂上智代。
俺が3年の時に転校してきた後輩。
成績優秀でスポーツ万能。
目的のために生徒会長を目指していた。
好きなことには盲目的になりやすいけど、
そんなところも可愛いと俺は思う。
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