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少し…昔の話をしようか…
生徒会長と不良。
所詮上手くはいかず長くは続かなかった。
智代の過去には色々あった。
それこそ俺なんかが立ち入ってはいけないような過去が……
付き合ってからというもの、教師には何度も遠回しにでも『別れろ』と言われた。
智代は「気にするな」と言ってくれたけど、
俺にはそれが苦しくてならなかった。
そんなことが続いていたある日、後輩の男子から言われた言葉のひとつひとつが重く心にのしかかった。
それらの事は俺も考えていたことだっから余計に…
だから別れを切り出したんだ。
智代を更なる高みへ行くために背中を押してやる。
それが彼氏として最後にしてやれることとだと思った。
智代と別れてから8ヶ月。
春原は仕事を決めるために実家へ帰っていった。
俺も仕事が決まり、安心した気持ちで学校を後にした。
そこで見つけたんだ。
雪が降るなかで桜並木の前に佇むひとりの少女を………
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