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智代は身を引いて、そして両手で自分の口を覆った。
また息の匂いを確かめているようだ。
朋也「おまえは気にしすぎだ」
智代「デリカシーがない女は嫌なんだ。
それにおまえは…リップクリームとか…口臭剤のたぐいを使うのを嫌うからな…」
朋也「そのままのおまえがいいんだ。
でもまあ、無理は言わないよ」
俺はテレビを見るのに戻る。
智代「あ、いや…」
智代が何か言いたそうに逡巡する。
キスを途中で止めてしまったことで、俺が気を悪くしたと思っているようだ。
けど、自分からもう一度してくれとも言えない。
それで困っている様子だ。
仕方がないな…こちらからきっかけを作ってやろう。
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