昔の日記に書いてたやつ

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中学の時、 僕には一人の好きな女の子がいた。 頭が良くて、学年トップクラスにいた。 でも、とても優しかった。 彼女からしたら当たり前のことが、 僕からしたら凄く魅力的に見えたんだ。 僕は初めて人を本気で好きになった。 色んな人に協力をして貰ったな。 邪魔をしてくる人もいた。 卒業前に告白させてもらえなくて本当に悲しかったあの日。 でも、今では凄く大切な思い出だ。 毎日がとても楽しかった。 みんなでふざけあった教室も カバディをして遊んだ校庭も 落書きをしまくった黒板も 緊張しながら最後に登った体育館のステージも 最後になっても泣かないと決めたのに若干頬を濡らした内緒の涙も 全てが良い思い出達だった。 そして 高校に入って、 仲の良かった友達もみんなバラバラになったけど 今では多分友達だと言える人がたくさん出来た。 僕には初めて彼女が出来たし、 初めての別れも体験した。 勉強だって中学校より全然出来なくなったし 成績だってかなり悪くなった。 自分のちっぽけさに改めて気付かされた。 軽音楽部に入って初めて楽器を触って 音痴なのにライブとかに出て 自分で曲を作ったりして。 この一年もたくさんの思い出があった。 これからもきっと、こういった良い思い出を刻むことになるだろう。 三年前の僕、 中学校に上がるときは緊張するよ。 でも、なにも怖くない。 素晴らしい三年間が待ってるから。 二年前の僕、 新しいクラスになって、不安もまた増えたね。 でも、きっとそのメンバーは一生の仲間になるはずだ。 一年前の僕、 君が行く学校は確かに頭が良い学校とは言えない。 でも、決して間違いではないと思うよ。 とても良い仲間が待ってるから、大丈夫。 半年前の僕、 彼女は大切にしようね。 もっと考えて行動すべきだ。 そうすればきっと良い未来が待ってる。 昨日の僕、 少しは大きくなれたかな。
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