ロンドングライン 1

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「むーかーつーくーっ!!!」 タオルで汗を拭きながら、俺の戦歴に144コ目の黒星を付けた張本人を睨んだ。 相変わらず涼しい顔してやがる。 「負け犬の遠吠えにしか聞こえない」 「ごめん、俺も」 「右に同じ」 「おおぉおぉぉいっ!!!」 裏切りか?! 鈴木に同意したサエと八尾は、そう言いながらも「ドンマイ」と肩を叩いてくる。 ……嬉しくねぇ。 「来週こそは叩きのめすからな、鈴木!!」 (来週なんだ…) (まだ水曜なのに) 「頑張れ」 「ムカつく!!!」 そんな俺たちの戦いは、こうして続いていく…みたいだ。 .
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