第1話

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俺は、冬月葉真。下は'ハズマ'て読むんだが、どう読んだらそう読めるんだって突っ込みは受け付けん。しかしまぁ、全く持って読みにくいことは認めるよ。 それに、名前の由来なんて知らないが、とにかくこの名前で16年間生きてきたせいか今では違和感は全くない。 因みにここは俺の部屋。 ベッドにテレビ、……まぁ、必要な物は一通りはある。何て事ない普通の部屋だ。 一つ違うってのを上げるなら、高校の寮に入るのが嫌で態々、学校から離れた場所に住んでるって事ぐらいだ。 ついでに、この街についてなんだが、東京湾の沖に埋め立てられた土地に存在する。 また、学生が多い為、若者の街って言われてるけど難しい事は勿論大人達がやってるし、俺達はただ流されるがままに暮らしている。 普通に生活してる奴等もいるにはいるが、学生が多いせいか、いざこざが多い。治安が悪い訳じゃあないんだけどな……。 と、まぁ、そんな街に態々住みたがるやつはいない。ってのもあってか学生がやったら多いって訳だ。 大人がいない所に、子供は行きたがる。しかも、何よりおもしろそう!だそうだ。 その流れを組んでか近年どこぞの企業が儲ける為に、よくわからないプロジェクトを立てて、若い世代が住みやすい街になっていった。元々住んでた奴等には、いい迷惑だったろうな。
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