48人が本棚に入れています
本棚に追加
だから結莉の首筋に顔を埋める。
山本「俺、結莉のこと好っ ――」
雲雀「何やってるの」
山本・結莉「「!!!」」
雲雀「ねぇ、早く結莉から離れなよ」
結莉「きょ、恭弥、こ、これは…」
雲雀「言い訳したら咬み殺す」
雲雀のすげー殺気にゾクゾクとしたのも確か。
それ以前に本気で殺られるって思ったのも確か。
結莉が本気で困ってるのを見て俺は渋々、結莉を解放した。
その瞬間に雲雀がこっちに攻撃しようとするから受け身の態勢とって構えてたけど一行にこない。
瞬間的に瞑った目を開ければ結莉が雲雀を抱き締めるようにして止めていた。
結莉「ごめっ…ごめんね、恭弥!!」
雲雀「ワォ。何謝ってるの、悪いのは山本武なのに」
結莉「違う!…兎に角、応接室行こ??ね?本当にごめんなさい」
きっと結莉は雲雀の殺気に本気でヤバイって覚って止めたんだな…。
雲雀の視線は俺に向けられていた。
痛い程に睨まれて、けど結莉がそれを静めて…。
雲雀「…もう謝らなくて良い」
結莉「恭弥…」
雲雀「…行くよ」
結莉「うん…。武、またね」
山本「ああ…」
なんか…俺の入る隙、全くなかったのな。
俺のこの気持ち、何処にやれば良いんだろうな…そう思いながら着替えをすませて部室を跡にした。
end.
最初のコメントを投稿しよう!