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とある日の昼休み。
僕は結莉の様子を見る為、校庭へと視線を送っていた。
僕と居る時とは違った楽しげな表情に少し苛々するけど、草食動物と言えど女子の群れだから何も言わない。
――けど、結莉の笑った顔を見てそう思う度、次から次へとあの草食動物達が来るんだ…。
山本「おっ、今日もやってんだなボール遊び!」
結莉「うん!皆もやる??」
獄寺「けっ…んなもん、やってられっかよ。十代目は忙しいんだ!!」
ツナ「は、ははは…(また勝手に忙しいとか言ってるし…;;)」
結莉「そんな事言わずに!ね??やろうよ!ほら、女子全員喜ぶし♪私も参加してくれたら嬉しいなーって」
山本「ははっ、俺は暇だから参加するぜ!ツナ達は戻ってて良いのな」
応接室には届かない声。
何を話しているかは大体予想出来るけど、笑って結莉の肩を抱く山本武を睨んだ。
結莉「えー…ツナくんも隼人もやろうよ」
ツナ「お、オレやるよ!獄寺くんもやろう??」
獄寺「じゅ、十代目がそう仰るなら…。加宮!手は抜かねぇからな!!」
結莉「ふふっ、ありがと、ツナくん♪望むところだよ、女子のパワーを見せつけてあげるんだから!!」
山本「んじゃ、俺は結莉のナイトっつーことで!」
獄寺「Σ!!や、野球バカはこっちだ!!」
山本「なにも男子と女子に分かれる事ねーだろ??ほら、女子の半数は獄寺んとこ行きたがってんだし、な??」
結莉「そう、だね…。獄寺くんチームに行きたい子は行って♪そうしたら丁度半々ぐらいかも」
獄寺「っ…」
草食動物(獄寺)が暴れだしそうなところを結莉が止めた…??
女子の群れが移動するのが見えて、僕の視界に不快なものが映る。
結莉「よし、チーム分けはこのくらいかな??」
山本「だな!んで、何するんだ?」
結莉「やっぱり定番のドッジ!」
山本「お、んじゃ俺がしっかり結莉を守ってやんねーとな!」
結莉「あはは、大丈夫!私もボール遊びは得意なんだよ?」
山本「そうだったのな!けど…俺が守ってやるから」
結莉「え…あ…うん//」
?「何ちゃっかり抜け駆けしようとしてるんです、山本武」
結莉「Σひゃっ!!//」
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