【誰にでもスキだらけ】

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      要注意人物が僕の結莉を抱き締めたところで僕の苛々は頂点に達した。   本来、触れる事さえ許していないのに… 必ずあの草食動物達を咬み殺す…!!       山本「っ…骸だけ、ずるいのな」   骸「クフフ、嫉妬ですか??彼女は僕のものなんです、諦めてください」   山本「結莉は俺と一緒に居たがってるのな…諦めるのは骸じゃねぇか?」   骸「おやおや…勝手な妄想は止めてもらいたいものですねぇ」   結莉「っ~//(赤面)」   ツナ「ちょっ、骸も山本も結莉ちゃん離っ ――」   獄寺「お前らにはぜってぇ負けねぇ!!」   ツナ・結莉「「(Σビクッ)」」   骸「宣戦布告ですか…良いでしょう、受けてたちますよ」   山本「俺も負けられないのな」   結莉「(もう、これ何の戦い!!?)」       応接室から飛び出して校庭へと向かえばガラス越しに見るより鬱陶しさの増す草食動物の群れ。   トンファーを構えて殺気を放てば沢田綱吉が此方を見て少し脅えたように僕を呼ぶ。   瞬時にその場の群れは消え去ったけど残ったいつもの数人。     そうして僕は結莉を抱き締める二人に攻撃を仕掛けた。   スッと両方にかわされ結莉が一人になったところを抱き締める。       結莉「恭弥…(いつになく機嫌悪いなぁ…)」   雲雀「ねぇ…いつまで無防備でいるつもり」   結莉「へ…?」       首を傾げる結莉に、それ以上何も言わず草食動物に攻撃しかける。   すると間が悪く予鈴が鳴った…。       雲雀「…今日はこのぐらいにしといてあげる、教室に戻りなよ」   ツナ「す、すみません雲雀さん…;;」   獄寺「十代目!お怪我はありませんか!!?」   山本「結局ドッジ出来なかったのな」   結莉「そうだね…。あ、骸も早く戻ってよ??」   骸「僕の戻る場所は結莉n ――」   雲雀「結莉」   結莉「ん??」   雲雀「応接室に戻るよ」   結莉「あ、うん!またね」   雲雀「何言ってるの、君もだよ」   結莉「で、でも授業が…」   雲雀「行くよ」       その後、南国果実が何か言ってたけど聞いてなかった。     さり気なく結莉の手を取って繋いで結莉を見ると微笑みかけてくるから反射的に顔を逸らして歩く。     誰にでも隙だらけの彼女だけど、この笑みを絶やさずに僕の隣に居てくれればそれで良いと…その時の僕はただただ「幸せ」に浸っていた ――     end.
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