【お前の心に触れさせて】

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    いつもの放課後、けどいつもと違う二人きりの部室。   今日はベルフェゴールが結莉の護衛で寿司奢るからツナ達と一緒に竹寿司で待っててくれねぇかと言えば、揃いも揃って皆帰っちまった。     でも、結莉と二人きりなんてシチュエーション、滅多にねーから何か照れくさいのな!       結莉「今日は一段と頑張ってたね!」   山本「そうか?多分結莉が居たからじゃね??」   結莉「ふふっ、私が居たら頑張れるなんて、武ってば面白い♪」       なんつーか、俺は意識されてない感じ。   若干、雲雀に先越されちまって結莉は無意識に雲雀を見るようになってる。     俺はと言えば結莉と初めて会った時、腹減ってる俺にケーキくれて…話してるうちに何か惚れちまったっぽい。   一目惚れっつーかなんつーか。   獄寺もその類でさり気なく俺の事、敵視してる…。     まぁ…言いたいのは意識されてない事が寂しいってこと。       山本「俺は結莉が居れば強くなれるのな」   結莉「それって応援してる効果あり!って事だね!嬉しいな♪」   山本「それもあるけど、やっぱ一番は好きな人が傍にいるから…だと思わねーか??」   結莉「へ…??」       ポカンとした様子の結莉。その表情も、やっぱ可愛くてからかいたくなる。   少しの間が痛くなって、ロッカー開けて着替えを始めた。     上のユニホームとシャツを脱げば結莉は慌てて両手を顔に覆って、背を向ける。       山本「結莉?」   結莉「き、着替えるなら言ってほしかったな、男の子の裸見るなんて恥ずかしいんだからね」   山本「っ…(やべっ…可愛い…)」   結莉「武…??」       俺が何も喋んねーから少し焦って俺を呼ぶ結莉。   こっちを向いて確認したいのに着替えてたら…って考えてるのが分かる。       コツコツ…   そのまま結莉の背後まで近寄れば、抱き締める。   すると耳を真っ赤にして再び俺を呼ぶ結莉に少し悲しくなった。     "意識"するよりも"心配"されてる事に。    
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