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「花子っ!!!!」
「太郎君っ!!!!」
階段をダダダダッ駆け上がって太郎は叫んだ。
十字架にはりつけ花子は現れた太郎を見て涙を流して喜んだ。
「フハハッ、ようやく来たか太郎…………。しかし、もう止められん我が手で魔王は蘇る…………。花子の命を引き換えになぁ…………」
魔族のチョーワ=ルイヤツはそう言って笑った。
そして呪文を唱え始めた。
「エマタシンリウコトヘトモガワニエカキヒヲチノイノモノカヨウオマ・イサナンメンゴデンバャチ」
漆黒の魔力が魔法陣に渦巻いた
邪悪な空気が漂う。
何とも言えない緊張感が太郎を襲った。
「なんだ!!この………邪悪な魔力は?」
太郎は聖剣を握り締めたまま、そう言った。
「だが、俺は負けない。今まで支えてくれた人達の為になあっ!!!!」
太郎が光り輝くいた。
聖なる力が溢れ出した。
政権エックスキャリハーを振りかぶって、駆け出す。
「いくぜぇぇぇっっ!!!!!。チョーワ・ルイヤツ」
「こい太郎」
光と闇がぶつかっ
「飽きた」
そう言って若者は携帯電話の電撃ボタンを二度押す。
その後、電話は放物線を描いて飛んで落ちて転がって。
ベッドが軋む音が鳴った。
物語はハッピーも迎えず。
バッドエンドも迎えず、何一つ残さず。
終わりましたとさ。
ちゃんちゃん。
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