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「どういう意味だ??」
「人間には関係の無い事だ」
夢鬼(ムキ)は、冷たく言い放つ。
「マヤよ……忘れたのか??あの忌々しい惨劇を……全ては人間に関わった為に起きた事、これ以上幻妖(マヤカシ)達の存在を危ぶませてはならない」
惨劇……。
!!!!
あの不思議な体験の事??
あれは人間の仕業だと言うの??
「どういう事??あれは幻妖(マヤカシ)達の暴走ではないの??」
夢鬼(ムキ)の表情が変わり、悲しそうに私を見つめる。
また、だ。
あの時も、幻妖(マヤカシ)がしていた表情と同じだ。
「紗衣、どういう事なんだ??お前、コイツに会った事あるのか??」
流さんは、訳が分からないと困った表情で私に問い掛ける。
「「まだ真実を知らぬマヤよ、純粋なる瞳と心でその道筋を見つめよ」」
夢鬼(ムキ)の言葉が頭の中でこだまする。
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