創作

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「見つけたぜハロウィィィィン。 今日こそお前をカレンダーから消してやるよ!!」 「ひぃぃぃ終わりだ!!わたくし消えちゃうんだ!!だって今日12月24日だもの!クリスマスさんがフルパワーな日だもの!」 ハロウィンは私の後ろに隠れた。ちょ、おま、私を盾にする気か。 クリスマスはニヤリと笑うと、両手で引きずるように持っていた白くてデカい袋(サンタがプレゼント入れてるアレ)に手を突っ込んで、手頃な長さのノコギリを取り出した。武器なの? 「クリスマスとノコギリに何の関係があるんだ」 「ツリーにするもみの木を切り倒す」 「じゃあせめてチェーンソーとか出せないの?」 「出してもいいけど……この部屋のいろんなもの壊しちゃうし……騒音だし……」 窓ガラスは割ったくせに今更そんな優しいこと言われても心を許したりなんてしないんだからねっ 「雪だるまにしてやる!!外国風の三段で鼻が三角錐の雪だるまにしてやる!!にんじん刺してやる!!」 「日本風で!!せめて日本風の二段にしてくださいぃぃぃぃぃ鼻はみかんがいいですぅぅぅぅぅ!!」 その後暴れ出したクリスマスにクリスマスはリア充死ねイベントで、私はクリスマスを殺したいほど憎んでいる事を伝えるとクリスマスは泣きながら出て行った。割れた窓ガラスから。 どうやらハッピーがパワー溢れるならアンハッピーはパワー吸い取られるらしいとハロウィンから聞いた。 このような経過を経て、春夏秋冬の様々なイベント達と関わるようになってしまった私の名前が志木檻々(シキオリオリ)だとかね、もうね、これは仕方ない事だと自分を納得させるしかないね。 ちなみに窓ガラスはハロウィンが飴細工で直した。甘い。 .
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