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家に戻った佳奈に動揺はまるで無く、少し遅めの夕食の支度を始めた。
食事の用意が出来た頃、キースが音を立てずに帰宅した。
「佳奈なんできたの?」
「私に彼女の名前以外は全て話したでしょ!彼女私達の存在も知っているんだから問題ないじゃない?違うの?」
「それは…」
キースは言葉を詰まらせていた。
佳奈は淡々と続けた。
「彼女の名前を伏せていることが、彼女に対する愛情がそこに有るんでしょ!好きにしたら。」
次の瞬間、佳奈はキースの顔を指差し言い放った。
「あの人からのお金何かあたし要らないから。もらっても私にいちいち言わないで、そんな安っぽいお金で子育てしたくないわ!」
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