大罪の神父

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大罪の神父

ウッド保安官が駆け込んだ先は、教会だった。 家の無い者には泊めてやり、飢えに苦しむものには肉をやり、水も飲ませる。 まさに"神"の慈愛に満ちた、オアシスと呼ぶべき場所。 だがそれはあくまで表向きだ。 何の肉を食わせているのか、神父が教えてくれると思うか? ただで水を飲ませてくれると思うか? 保安官が地獄の門番ならば、ウィルム・バレンタイン神父はまさに、地獄に巣くう悪魔。それもただの悪魔ではない。門番すらも支配する、地の王。
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