大罪の神父

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「しっ神父さまぁ!」 「あ、ウッド保安官ではありませんか」 懺悔室から出てきたのは、この村の若者ネモである。 「ね…ネモか。こんにちは。神父さまはいらっしゃるかな?」 「ええ。つい先ほど、私が告白をしていましたから」 「そ……そうか。お母さんによろしくな」 「はい。保安官さん」 そういうとネモは教会を出た。 ウッドはネモが出たのを最後まで見届けた後、また懺悔室に目をやった。 冷や汗がまた出てきていた。ギラギラした目は、懺悔室を前により一層大きく見開いていた。 「失礼します。神父さま……」
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