早撃ちマック

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「こんにちは」 「あら、ウッドさん。マックまで来てどうしたの?」 ウッドが寄ったのはチェリーの宿だ。 だが、ブラックの姿はそこになかった。 「あの男は?」 「ブラックのこと?彼なら今ボブの酒場にいるわ」 「ブラック?」 ウッドの脳裏に何かが浮かんだ。 どこかで聞いたことのあるその名前に、正体に、今はまだなにも思い出せずにいた。 「ボブの酒場か。行くぞ」 「ええ」 「……」 チェリーは宿を出るその後ろ姿をジッと見つめていた。 何か起きる。女の勘を胸の奥で感じていたのだった。
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