気違いジャンキー

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気違いジャンキー

二、三十余の兵隊がこの村にやって来た。 手にはライフル、マグナム等々。馬にも銃器を大量に載せている。 そして皆銃器を片手に、訝しげにただただ辺りを見つめていた。 そんな軍勢の後ろから、一人の男が現れた。 歳にして35~40あたり。右頬に大きないぼのあるその顔には、でこから顎にかけて、縦に大きな傷跡があった。 ただ者ではない。そんな事は誰の目にも明らかなことだった。 彼はもじゃもじゃしたひげを触りながら、ショットガンを片手にこう言った。 「しけた町だな。ここの近くに南軍の埋蔵金があるのか?」 彼の名はモンク・ロドリゲス。 懸賞金8万ドルの大物。悪党中の悪党だった。
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