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妖艶な女主人
ウッド保安官に紹介された宿にいたのは、息を呑むようなとんでもない美人だった。
年は25。胸元がぱっくり開いた黒いドレスが印象的で、乾ききった砂漠に咲く、一輪のサボテンの花を思わせるような風貌だ。
だがそれでいてどこか物寂しい、哀しげな雰囲気を醸し出しているのが、女としての魅力を上げていた。
透き通るかのような白い肌。そんな肌とは対照的な長く黒い髪。
まさに淑女。ブラックは少しの間心を奪われたように、じっと彼女を見つめていた。
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