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「君、可愛いね。…高校生?今帰り?」
「…そうですけど」
声をかけてこられたのにもびっくりしたけど、今までそんな経験がなかった私は、訝しげに相手に目をやった。
男は、そんな私の目線に気づくと、なにかを悟ったように、ニコッと微笑んだ。
「大丈夫だよ、そんな警戒しなくても!俺全然あやしくないから。」
「はぁ…(どうみても怪しいけど)」
「ホントはさぁ、友達と会う約束してたんだけどすっぽかされちゃって。」
「えっと…それはお気の毒に」
「そうなんだよ!でもまぁ、こんな可愛い子に会えたんだからラッキーだったわ。」
「えっと…いっておきますけど、私全然可愛くなんかないですよ。」
「いやいや可愛くなかったら俺、声とかかけないって!てかさ、時間あるならちょっとそのへんで話そうよ。」
なんか、声かけるのなれてる感じだな…
でも別に帰ってもヒマだし、それに結構かっこいいし、ちょっとならいいかな。
「少しだけなら…」
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