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凜の助言の元、士郎、羽入、凜は教会へ行った。
教会では、言峰綺礼(ことみねきれい)が聖杯戦争について話した。
そして、教会の帰り。
「それじゃ、私はこっちだから」
「ああ。今日はありがとうな」
士郎は凜にお礼を言った。
「そんなのはいいわよ。でも、これからは私たちは敵同士。学校でもあんまり話さない方がいいわよ」
そう冷たく言い、去ろうとした。
「―なんだ、帰っちゃうんだ」
声がした。
まだ幼い声であった。
士郎が振り向くと、そこには人影が二つ見えた。
両方とも小さい女の子。
片方は紫のコートと帽子、白いマフラーをしていた。
白い髪に、赤い瞳。まだ、幼さを感じられる顔立ち。
片方は白を下生地にした紅い服であった。それと紅い帽子。
薄い黄色の髪に紅い瞳。背中には、対象に黒い棒らしきものが伸びており、それぞれにひし形の宝石見たいなものがつていた。
隣の女の子と同様に幼さを感じさせる顔立ちだが、他に何かを感じさせた。
白い髪の少女が笑顔で言った。
「こんばんわ。わたしイリヤスフィール・フォン・アインツベル」
「何ですって!?」
凜が驚愕の顔をした。
「遠坂、あの子を知っているのか?」
「アインツベルン……聖杯戦争にはいつも参加している一族よ。かなりの強敵だわ」
「へぇ~、さすがトオサカね。知ってるんだ。お兄ちゃんは全然知らなかったみたいなのに」
イリヤスフィールは士郎に笑顔で言った。
「……」
彼女は士郎の事を知っているらしい。
しかし、士郎は彼女の事は知らなかった。
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