3戦目 協定

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こうして、士郎とイリヤは話をした。 イリヤが森の奥に住んでいること。寒い国で育ったこと。色々と。 しかし「バーサーカーが起きちゃった」と言い、イリヤは去って行った。 そして、教会に着いた。 中に入るが誰もいなかった。 さらに奥に行っても人の気配がなかった。 少し歩くと、地下に続く階段があった。 士郎は本能が逃げろ、と叫んでいたが無視して地下へ下りた。 少し薄暗い階段が続いた。 そして、その先にはあり得ないものがあった。 人である。 しかも、骨と皮しかない。 「な、なんだよ…これは」 「魔力元、とでも言おうか」 振り向くと、そこにはいつも通りの言峰綺礼が立っていた。 「魔力……元、だと」 「そう。この世に存在させ続けるためのモノだ」 「何言って……」 会話をしていると、綺礼の後ろからガシャガシャと足音がした。 「紹介しよう。私の前回のサーヴァントだ」 綺礼が一歩横に動いた。 すると、そこには黄金の甲冑を身に付けた男がいた。 金色の立った髪に紅い瞳。整った顔からは傲慢さと余裕が感じられた。 「ギルガメッシュ。片づけろ。邪魔だ」 「ふん。有難く思え雑種。我(オレ)が始末してやるんだからな」 そう言い、ギルガメッシュは片手を上げた。 「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」 空間が二つに裂けた。 そして、その隙間から数えきれない程の武器が姿を現した。 ギルガメッシュがそこから無造作に取った武器を構えた。 西洋の両刃剣だ。しかし、異様なまでに刀身が長かった。 「死ね」 ギルガメッシュは剣を振るった。
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