3戦目 協定

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士郎は死を覚悟した。 しかし、目の前に誰かが舞い降りて刀身を受け止めた。 顔が見えない様に着た銀色のコートと帽子。 夜の学校にいた男だった。 「ランサー。どういうつもりだ」 綺礼が男に向かって言った。 「それはこちらの言葉だ。誰だ、その男は。そんなヤツは知らないぞ」 「何だ、単なる雑種か。殺ってしまっていいんだな」 ギルガメッシュが綺礼に聞いていた。 「構わん。元々は私のサーヴァントではないしな」 綺礼はそう言い、階段を上って行った。 「だ、そうだ。一人一人相手するのも面倒だ。だから、光栄に思え。我(オレ)の宝具で始末してやろう」 ギルガメッシュはそう言い、空間から武器を取り出した。 筒状の剣であり、二か所に切れ込みがあった。 「後ろにいなさい」 ランサーに言われ、士郎はランサーの後ろに動いた。 「宝具も持たぬ輩が」 ギルガメッシュが剣を構えた。 すると、剣は切れ目に三か所が別方向に回転を始めた。 そして暴風を纏い始めた。 「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリッシュ)!」 その暴風は剣を離れ、士郎たちを襲った。
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