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ランサーは町にある寺の近くの林に身を隠していた。
「ここか、キャスターとアサシンの本拠地は」
ランサーは相手の調査をしていた。
いや、マスターの命令によってさせられている。
「では、行ってみるか」
マスターから言われているのは、敵戦力の調査。そして、倒してはいけないこと。
「全く大変なものだ」
そう言い動こうとした時、
「何の用かしら?」
(気付かれたか)
ランサーは咄嗟に戦闘態勢を取った。
相手は鳥居の前にいるも周りが暗くよく見えなかった。
しかし、違うところから声がした。
「戦いに来ただけさ」
そこには紫の癖のある髪。茶色い色を基本とした制服を着た少年だった。
「ライダー、あいつをやっつけろ」
その後ろからも人が現れた。
白鳥をイメージしたような服。少しばかし化粧をしている。バレーの様に片足を上げ回っている。男だった。
「うふふふー。あたちの力みせてあげるわー!」
よく見ると、靴は白鳥の頭だった。
「そうね。いいわ。相手してあげる」
ライダーと向き合っている人物が見えた。
青い長い髪。青いスカートに白のブラウス。ライダーのマスターと思わしき少年と年が変わらなそうな少女だった。
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