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倒れてすぐ、コートの男が消えるのがわかった。
(か、身体がメチャクチャだ)
段々と意識が薄れていく。
その時、誰かが来た。
(だ…れだ)
もう、誰か認識ができなかった。
(俺…はまだ……)
気付くと、そこは教室だった。
「あ、あれ。お、俺……」
士郎は教室内で倒れていた。
「何で……確かコートの男に殴られて」
そこまでからの記憶がなかった。
口周りを手でぬぐうと、手に血がついた。
「……夢じゃない」
しかし、身体には痛みはなかった。
「……取りあえず、ここから離れよう」
士郎は立ち上がった。
そこで、あるのもに気付いた。
赤いハートの様な形をしたペンダントが横に落ちていた。
「……」
士郎はそれをポケットに入れた。
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