1戦目 契約

5/9
前へ
/54ページ
次へ
倒れてすぐ、コートの男が消えるのがわかった。 (か、身体がメチャクチャだ) 段々と意識が薄れていく。 その時、誰かが来た。 (だ…れだ) もう、誰か認識ができなかった。 (俺…はまだ……) 気付くと、そこは教室だった。 「あ、あれ。お、俺……」 士郎は教室内で倒れていた。 「何で……確かコートの男に殴られて」 そこまでからの記憶がなかった。 口周りを手でぬぐうと、手に血がついた。 「……夢じゃない」 しかし、身体には痛みはなかった。 「……取りあえず、ここから離れよう」 士郎は立ち上がった。 そこで、あるのもに気付いた。 赤いハートの様な形をしたペンダントが横に落ちていた。 「……」 士郎はそれをポケットに入れた。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加