表裏

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授業が終わり、昼食をとって補習室へと向かった。 扉を開けると補習室には、まだ火口はいなかった。 変わりに、1人の女子が席に座っていた。 彼女の名前は戸田 里花(りか)。 同じクラスの女子で気弱そうな子だ。 背はさほど高くないがスラッとしていて、綺麗な顔をしている。 戸田は、性格的にかはわからないが、まわりの女子からは、いじめ紛いなことを受けていた。 そのため、学校を休みがちだった。 ノートを広げている所を見ると、どうやら彼女も補習を受けるようだ。 光も、適当に席につくと火口がやってきた。 大量のプリントを持って。 「2人とも、少しの間休んでいたので、補習を行う」 そして、火口はプリントを配り始めた。 「今日は、基礎の力をつけるためのプリントをやってもらおうと思う」 こうして補習が始まった。 時計は、1時をさしていた。
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