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前半はともかく、後半は脅迫だな。
「要約してしまえば、指定する場所に来いさもないと、ってとこですか?」
「そんなところだ」
警部はコーヒーを冷ましながら言った。
「随分と汚い字体ですね?これはわざとかな?筆跡鑑定くらいはしたんでしょう?駄目でしょうが。差出人の名前は書いてあったんですか?」
うむ、少し落ち着いて話そうか?機関銃みたいだったからな。
だが、警部は大事な所は聞いていたらしい。
「これがその便箋の入っていた封筒だ」
懐から、白い封筒を取り出すと、コーヒーを一気に飲み干した。
警部が取り出した封筒にはぐちゃぐちゃな他の部分の字体とは違い、筆ペンを使った綺麗な字体で、
シロサキ リョウコ
と書かれていた。
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