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「もう少し驚きたまえ」
警部は残念そうに言う。
「やましい事がないものでね、早くして下さい」
「仕事熱心だねぇ……」
「怠けると、食っていけなくなりますからね」
警部は本題に入るのが遅い…
「本題に入ろう」
今までのバカみたいな顔とは違い、キリッとした表情になった。
私は警部のこの顔が頼もしくさえ思える。
流石は私の敬愛する師。
「まずはこれを見てくれ」
と一枚の紙切れを取り出した。
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