突撃訪問

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突撃訪問

この間、昼ドラ「インディゴの夜」にハマっていることを祐哉に話した。 その日も、ベッドの上でゴロゴロしながらまったりテレビを見ていると… ピンポーン 誰だ、あたしの至福の時間を邪魔するのは。 居留守を決め込もうかとも思ったけど、しつこくインターフォンが鳴ること3回。 仕方なしに出てみれば、そこには祐哉がいた。 陽「あれ?来るなんてメールした?」 基本的に、お互いの部屋に行くときはあらかじめメールをするようにしている。 理由は簡単。 「突然来られても困る」と2人の考えが一致したから。 でも確か、メールは来てなかったはず… 祐「出るの遅い」 陽「あ…ゴメン」 祐「よ。」 陽「…よ…?」 片手を上げて挨拶するに返事をするものの、全く意味が分からない。 キョトンとしていると、クルッと背を向けて祐哉は帰ろうとする。 陽「えっ、ちょっ!何しに来たの!?」 2つ隣の開きかけていた部屋の扉が、静かに閉まった音が聞こえた。
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