始まり

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暫くすると、瑠依の家でもある道場に着いた。 2人は制服のまま、道場の扉を開く。 すると2人に気付いた道場の師範であり、瑠依の祖父である謙三が声をかけた。 「おぉ、瑠依。帰ったか。 ………ん?凛太朗も来てたのか。随分久しぶりじゃないか」 「じいちゃん!今日は部活が休みだったからさ。久々に型見て貰いたくて」 凛太朗が嬉しそうに謙三に近づく。 瑠依も凛太朗の後を追うように謙三のもとへ向かう。 「……ただいま。おじいちゃん」 「おぉ、おかえり。 早う着替えてこい。凛太朗も…な」 2人ともそれに頷き、道場にある小部屋へ向かう。 それを微笑しながら見届け、謙三はまた門下生の稽古にうつる。 .
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